ワールドカップバレー、終わりましたね。
正直初戦のドミニカ戦のあと、ロシア、韓国、中国、アメリカ、ブラジル…とどうなることかと思いました。
今までの日本で一番下になるのではないかと思うほど、暗澹たる空気感があったかと思います。
それでも札幌で立て直し、大阪の3連戦は見事な勝利で、結果は5位という、強豪国に次いだ、ある意味「世界ランク通り」の順位で終わりました。
今まで各試合について色々書いてきましたが、今日は選手について書いてみます。
良かったら、ワールドカップバレーの活躍予想の記事と合わせてみてみてください。
間違いなくNo,1の活躍。石井優希選手!
攻守にわたって大活躍でしたね。ほぼ全試合スタメン、一度決まらずに交代しても、戻ってくる。
それくらい監督の信頼が厚い選手になったということでしょう。
とにかくディグ。石井選手が外れると後ろが不安!と思わされるほどに、守備が素晴らしかったです。
またサーブも大会に渡って一番安定していて良かったのではないでしょうか。
公式の記録では、
ベストスコア 6位 170ポイント
ベストアタッカー 18位
ベストサーバー 17位
ベストディガー 6位
ベストレシーバー 5位
という記録で、上記はベストディガー5位、ベストレシーバー2位の小幡選手を除き、日本人でトップです。
まさにオールラウンダー。
間違いなく中心選手として活躍しました。
個人的には真鍋監督時代に、リオでレセプションで苦労したり、
中田監督の時代になって当確かと思いきや一度メンバーから外れかけたり、
そんな中Vリーグのベストレシーバー賞とMVPを取って、世界バレーで活躍かと思いきや古賀選手や黒後選手の活躍でバックアップに回ったり(それでも活躍はしてましたけどね、今回はその時の比ではないと思います)
そういうところを見て来ましたが、
今回の活躍は「あれ?間違いなく今の日本のエースって石井選手では?」と誰にも思わせるようなものでした。
間違いなく強豪国で「外せない選手」になっていましたし、
途中全員が苦しんだ試合ではブロックや決めきれない場面もありましたが
最後の3連戦、特に最終戦のオランダ戦は素晴らしかったです。
年齢的にも落ち着いてくる時期かと思いきや、一人でぐんぐん成長し続ける石井選手は、おそらく来年の東京オリンピックでは怪我さえしなければ当確のメンバーの一人でしょう。
もうすぐ10月から始まるVリーグのチーム、久光製薬スプリングスでは今季からキャプテンですね。
アジア選手権、U20でMVPを取り緊急招集された石川真佑選手
この選手も欠かせません。
黒後選手が怪我で最後の3連戦まで出られなかった中、大活躍した石川選手。
この人はほんとに、なぜそんなにブロックが抜けるのか…と不思議なくらいブロックシャットが少なく、でも繋ぎではない、攻撃的なスパイクを打ち込める選手。
そしてパワーもあるのでブロックを抜いた後の球がなかなか拾われない。
なによりも、日本チーム全体が強いサーブに押され気味で、Aパスが上がらない、2段トスになる、ブロックシャットで失点、という嫌な流れから、
石川選手は2段トスを打つのが抜群にうまいので、苦しい中希望を持たせるプレーを続けてくれました。
最初はおそらく大会になれるため、リリーフサーバーから始まり、最初はミスも多かったのですが、徐々に本来の力を発揮し、
試合が進むにつれてどんどん良くなって行った選手でした。
おそらくアジア選手権が終わった後の合宿で合流したため、ほかの選手と比べてかなり練習時間も短かったでしょうし、
そういう部分では来年頭から召集・起用されればもっともっと良くなっていくのではないかと思いました。
オランダ戦では、鍋谷選手に代わって前3枚という起用方法もあったことから、
おそらく守備面、悪くは見えなかったのですが連携の部分もあるのかな?と思うので、このあたりはさらに良くなっていくでしょう。
身長がこのチームでは一番低いので(リベロを除いて)ブロックが厳しいかな?と思うのですが、ジャンプ力あるんですよね…
身長と、ブロックを利用して点を取るのが上手いことから、かつて日本代表で大活躍した高橋みゆき選手のような存在になるのかな?と思ったのですが、
見てみるとプレースタイルが違いましたね。
高橋選手は早い攻撃が得意で、巧さや肩の力もあってブロックアウトが得意でしたが、
石川選手はどちらかというと高いトスや2段トスのハイセットを強打できる選手です。
19歳という若さもあり、東京オリンピックのみならずその先も見据えて期待しています。
Vリーグでは黒後選手、関選手と同じく東レアローズで、去年は内定選手としてあまり目立った出番もなかったのですが
今年はかなり期待です。
その際、黒後選手とクラン選手がいる中、ライト起用か?レフト起用か?
レフトなら、日本代表でもやっていた黒後選手がライト?など、起用方法も気になるところです。
大会通して活躍した選手は他にもいますし、徐々に良くなっていった選手、最後まで苦しんだ選手など、
ちょっと苦言的なことも、色々書きたいことはありますが、とりあえずこの2人は今大会を語るのに欠かせない存在でした。
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