女子バレー

金田修佳はもっと評価されるべきという話。岡山シーガルズ現在カンファレンス2位

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岡山シーガルズ絶好調ですね。ファイナル8への進出を決めました。
デンソーエアリービーズとJTマーヴェラス以外には全チームに勝利している今季。
好調の理由は、素人ファン目線ですが

・レセプション率(サーブレシーブ成功率)の高さ(現在全チーム1位・64.5%)
・新人、及川選手の活躍
・金田選手と渡邊選手の去年以上の活躍
・去年よりサーブが良くなってる

という点かと思います。

上記の「岡山好調の理由」は後半に書きますが、その中からタイトルの
「金田修佳選手の活躍」について書いていきます。

最初に言いますが、
日本代表に選ばれないのが不思議なレベルだと思ってます。今年こそぜひ。

特に今期は前半佐々木選手が攻撃面で不調のように見え、
そんな中でも金田選手と渡邊選手が攻撃の中心となり勝ち切った試合が多かったですね。

ディグ力に加え、レセプションの良さ

去年からすでに「金田選手はディグも良いし器用だし素晴らしい選手だな」と思っていたんですが、
今年はそのディグ力に加え、決定力、サーブレシーブの返球率が素晴らしい数字を残しています。

その中で「レセプション(サーブレシーブ)」は去年から確実に伸びてる能力の一つで、
今年岡山が勝ち切れている要因の一つかと思います。
それについては今年生リベロを務める(特にサーブレシーブ時はほぼ)楢崎選手のサーブレシーブの良さも関係があるのですが、
去年はそれでも正面ボールをはじいてるイメージがあったのですが、そういうのがほとんどなくなり、本当に安定していますね。

現段階(レギュラーラウンド3レグ1週目終了時)で

サーブレシーブ返球率

1位が楢崎選手。 69.1%。
7位が金田選手。 66.1%。

どれほどすごいことかというと、
2位は日本代表・JTマーヴェラスのリベロ、小幡選手。67.7%。
3位は同じく日本代表・埼玉上尾メディックスのリベロ、山岸あかね選手。66.9%。
4位がレシーブ賞を何度も取ってる、日本代表・久光製薬スプリングスの新鍋選手。66.8%。

そして
5位 井上選手(日本代表・デンソーのリベロ)
6位 榊原選手(トヨタ車体クインシーズのリベロ)
7位が岡山シーガルズの金田選手

8位 戸江選手(久光製薬スプリングスのリベロ)
9位 斎藤選手(日立リヴァーレのリベロ)
10位 馬場選手(KUROBEアクアフェアリーズのリベロ)
11位 石井選手(日本代表・久光製薬スプリングス)

という順位になっています。

つまり、日本代表のリベロを抑えて1位になってる楢崎選手、
アウトサイドヒッターでは、レセプションは日本一の定評がある新鍋選手に次ぐ金田選手。
しかも8~10位もリベロの選手なんです。

「レシーブ専門」の選手を抑えてアウトサイドの選手が上位に食い込むのは新鍋選手くらいだと思ったのですが
その中で大奮闘中の金田選手。
ちなみに、受け数は344本とかなりの量です。(1~7位では断トツの数。8位の戸江選手が359本。楢崎選手は186、新鍋選手は161本)

サーブレシーブは守備の範囲や並ぶ選手によってもかなり差がでるものですが、
それを差し引いても素晴らしい結果です。

去年と比べても、去年の通算は55.1%、
今年は現時点まで66.1%なので、数字で見てもかなり上げてきたのがわかると思います。

金田選手は去年からすでにディグは素晴らしいと思っていたのですが、
(範囲も広い、拾ってからの攻撃も早い、ついでに二段トスも丁寧)
レセプション率をここまで上げられると「代表レベル」と言って間違いないと思っています。

肝心な攻撃力は2段トスを決めきれるようになった

これは数字には出ないのであくまで印象ですが、
去年と比較してラリーが続いたときに、乱れた2段トスや2枚きっちりつかれてるときの決定力が上がってるように思います。
Aパスから1枚半のトスは確実に決めるのは去年からだったと思うのですが、
それに加え2段トスを決めきれるというところが素晴らしいです。

岡山はリバウンドを取ったりラリーにつなげるタイプのチームなので、決定率はそれほど高くはないのですが
(現時点でそれでも20位。39.3%。十分な数字だとは思いますが)

「アタック決定本数」になると、7位です。
この7位いう数字がどれほどすごいかというと、
1位~6位は海外選手という点です。

守備をしながらの日本人エースとしてはトップです。
(ちなみに8位は東レアローズの石川選手)

しかも、岡山シーガルズは今年台風の影響で現時点で他のチームより試合数が少ないんですよね。
(デンソー、NEC、岡山が2試合、東レ、埼玉上尾が1試合分少ない)
それでこの決定本数なので、もっと伸びる可能性を秘めています…

決定率でしか比較できませんが、
去年は通算で35.4%。今年は現時点で39.3%。目に見えて上がってますね。

試合を見ていても、強打と柔打の使い分け、ブロックを利用した得点のとり方も上手く、
特に最近すごいと思うのが

「いいトスをフェイントや柔打で置いて決め、強打が難しそうなトスを強打で決める」ような場面を目にするのですが
そのあたりが本当に素晴らしい判断だと思います。

肩や腕の関節が柔らかいのか、しなるようなスパイクを打ちますよね。
真下にたたきつけるスパイクも打てるし、コートの角を狙ったスパイクも打てるので本当にいい選手だと思います。

意外とサーブも悪くない

岡山シーガルズはあんまりサーブがいいチームではないのですが、
今年は去年と比べると戦略的に攻めてる印象ですね。

金田選手も「サーブがすごくいい!」という印象はないのですが、とにかくミスが少ない。(現状でミス2本)
順位も24位で、効果率9.3。
岡山シーガルズではトップの数字です。

代表に選ばれた経験がないというのが謎

正直、日本代表に選ばれていないのが不思議ですし、
もっと不思議なのが、アンダーやユニバーシアードでも選出経験がないんですよね。

現在23歳。
176センチは決して高いとは言えない身長ですが、間違いなくスキルは高い選手です。

早く世界と戦うチャンスを与えてほしい。
東京オリンピックの代表選出はもちろん希望ですが、そのあとにもかなり期待しています。

そのためにも今期はぜひとも上位でシーズンを終えてほしい。
全力応援です!!

同じく今期伸びてる岡山シーガルズの及川選手と渡邊選手

渡邊選手は左利きの選手。
174cmとそこまで身長は高くなく、サーブレシーブも入る機会が少ない、いわゆる「ポイントゲッター」、
攻撃的な選手です。

去年と比較するとその役割をきっちり果たしていますね。
現段階でアタック決定率が10位(43.3%)。

どれほどすごいことかと言いますと…

上位は海外選手またはミドルの選手なんですよね。(ミドルのほうが決定率が高いのが通常)
日本人のアウトサイドヒッターの選手としては決定率1位です。素晴らしい…
ちなみに同じ条件で次は15位の窪田選手(日立リヴァーレ・オポジット・41.1%)

上記の条件に追加して「サーブレシーブを受けながら」という意味では窪田選手が1位です。窪田選手も素晴らしい。

そして今季この決定率がいいというのも素晴らしいのですが(去年は38.0%でした)
特に守備力がある岡山シーガルズなので決して「下手」なわけではないのですが
比較すると劣っているように見えたディグ力が、今年は上がってますね。
守備の位置として同じポジションのセッター宮下選手のディグが素晴らしすぎるというのがあるのですが、
今年良くなってるのでもっと良くなるんじゃないかという期待もあります。
21歳という若い選手なので、今後にも相当期待です。

及川選手は去年内定選手として、主にサーブから出場していましたが、
今期は居村選手とともにスタメン起用が多いですね。
1試合にブロック5本決めたりと、素晴らしい活躍です。
175㎝とミドルの選手としては低いんですが、機動力があって器用な選手です。
同じく身長が低いミドルの選手、日本代表として銅メダルを取った山口選手に憧れて岡山シーガルズに入ったということなので、
この1年目の活躍をきっかけに、山口選手や、現在代表で活躍してる177㎝のミドル、奥村選手のような選手になってくれることを期待しています。
現状でも宮下選手の高速トスとかなりあってきて、ラリー中に高速攻撃を仕掛けるなど、素晴らしい能力を発揮してますね。
最初サーブミスも多く、サーブ自体もそれほど良くなかったのが、
徐々にミスが減り、サーブ自体も効果率が上がってるように思います。
何せ1年目の選手、期待です。

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VリーグTVはキャンペーンに登録しなきゃならないとの情報もありますが、去年はそのままで見れました。(これ問い合わせてもお返事がなくよくわからず…)
私はどちらも有料会員なので調べることができませんが、どちらにしろ「DAZN有料登録すればVリーグTVは無料会員で全試合閲覧可能」なのは間違いないと思います(一応キャンペーンページはこちら)。

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