女子バレー

女子バレー Vリーグ2018/19 レギュラーラウンドチーム別感想①岡山シーガルズ

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まだ最終戦が残っていますが、終わったところから書いていこうかなと思います。
前のブログにも書きましたが、私は「今シーズンからDAZNでVリーグを見始めた、全日本女子バレーファン」です。
全日本女子バレーファンがVリーグを見始めた。
全日本女子バレーは、テレビで試合をほぼ100%、たまに会場に見に行ったりするくらいのファンです。
ただし試合は見てますが、試合に出てない選手やVリーグについては全く知らないような状況で今シーズンからVリーグを見始めました。

全日本女子ファンからみたVリーグ、面白かった!!!

全日本と比較したらVリーグってそこまで面白いものかな…?という疑問を持ちつつ見始めたのですが、(そもそもDAZNを契約したのは夫がサッカーやF1も好きという理由から)
思った以上に面白かった!
Vリーグのチームには大体1人、海外選手がいて、今シーズンからアジア枠というのが出き、最大2人まで海外選手が登録可能になっていて、
寧ろ「全日本女子バレーファン」にとっては、
「アメリカのアキンラデヴォが久光に!」とか「JTにセルビアのミハイロヴィッチが!」という感動がありました。
そういう意味では「全日本女子」より「絶対的なエースがいるチーム」が多く、「全日本女子」とはまた違う楽しみがありました。

最初の頃はそこまで全部見切れてなかったのですが(そもそもDAZNの仕組みが良くわかっておらず、1週間で消えると思ってなかった…)
11月最終週あたりからは全チーム全試合見てるかと思います。

今回は順位順ではなく、各チームの感想を書いていこうと思います。
(選手のお名前は敬称略させて頂きます)

岡山シーガルズ

最初のころは「どのチーム応援しようかな」とか「寧ろ固定のチームを応援しないほうがフラットに見れていいかな?」なんて考えていたのですが、全てのチームを見ている中で自然に「このチーム面白い!」と思ったのがこの「岡山シーガルズ」です。
全日本ファンとしては長年センターやライト選手として起用されてきた山口舞や、絶対的な全日本セッターだった竹下佳江引退後に「長身若手セッター」として起用された宮下遥がいるチームです。

この宮下の評価についてネットで調べると、なぜか大体において「シーガルズだからなあ…」という声が見られて、
「シーガルズってそんなになんか独特なチームなの?」っていう興味は元からありました。

私個人の印象としては、リオオリンピックのときの「サーブ力」「ディグ力」が抜群な選手だな、という印象でした。
ただやはりトスを合わせるのに苦労している印象はあり、それは監督の戦略、アタッカーとの相性や考えの違いもあるんだろうなと思って見てました。
何と言っても若い。現全日本監督の中田久美や、一時期相当な話題になった狩野舞子に並ぶ、「15歳で代表選出」された選手です。

でも「岡山シーガルズ」という名前と一緒にネットで語られるときはわりとネガティブなことが多く、「低くて近い」トスがシーガルズでは良くて、それが世界と戦うときのネックになっているのでは?という話しでした。

そんな前情報を持ちながら、シーズンはじめから岡山シーガルズを見始めました。

序盤は本当に勝てなかった

一番最初の印象は「無表情!!!」でした。笑
私も中学時代にバレーを少しだけ経験してるのですが、「点を取ったら喜ぶのは当たり前!喜んでどんどん波に乗れ!」というのが基本だったので、表情が変わらないチームに驚きました。
ぱっと見で「アウト?イン?」みたいなプレーの後、大体選手の顔見たらどっちの点だったかわかるんですが、岡山はわからない!笑
ちょっと衝撃的でした。

シーズン序盤は負け続け、DAZNの解説の方の言葉も聞きながら見てましたが「トスが安定しない」。
そこで当初はもう一人のセッター、宇賀神みずきがわりと頻繁に交代して出ていましたし、2セッターで「常に前3枚」の状態で戦ったり、全体的に色んな選手を交代させながら戦っていた感じでした。
岡山シーガルズ 宮下遥と宇賀神みずきの2セッター

ただ、見てる側としては

11月は全5戦中勝利はPFU戦のみ。それもフルセット。
12月も日立の2連戦をフルセットで落とし、続くNEC、JTで敗戦。
「前期チェレンジリーグということもあって、こういう感じが順当なのかな?」と思いつつも、
ただとにかく「拾う」「繋ぐ」「粘る」バレーが面白く、また監督も「負けてるときにどうにかすべく動く」タイプに見えて、どんどん選手交代をしてくる。
「このままじゃ負けちゃうよね」っていうときの「まあしょうがないよね」っていう感じが無いので、見てて変わって入る選手全てを応援したくなる。
負けてても「面白いな」と思わせる戦いをしていて、この時にはもうすっかりファンでした。

宮下好調からの怒涛の7連勝。

12月9日のトヨタ戦が転機だったかな、と思います。
順位的に上だったトヨタに3-1で勝利。そしてこの頃から宮下の調子が相当安定してきて、トスが綺麗に伸びる、だからレフト陣がブロックアウトが取れる、という好循環。
特に岡山シーガルズの選手は「ブロックアウト」が巧い。でもこのブロックアウトって、素人目では簡単に見えるけど、駆け引きや技術ももちろん、トスが良くなければなかなかできない技なんですよね。
そのあと、皇后杯を見に行ったときに、すでに二敗してるJTとのフルセットの戦い。
この試合、本当に凄かった。ミハイロヴィッチのスパイクを何本上げたか。

宮下遥がトスを安定させてからは、怒涛の連勝。
上記トヨタ戦を勝利後、久光戦で3-1で負けるもそこから7連勝。
再び久光戦で3-1で負けるも、次のNEC戦ではフルセットの粘り勝ち。

この試合が私が今まで見てきたVリーグの試合の中で一番面白かったです。

特に年明けから日立にヘイルマン選手が復帰、NECもアルハッサン選手を起用してくる中、「日本人のみで試合をするチーム」は岡山のみのなりました。
そんな中高さでは絶対に負けてるチームにも勝ち続けた後半、本当に面白かったし感動の連発だった。
このあたりは「全日本に一番近い」と思ってこの記事で書いています。
岡山シーガルズと全日本女子バレーが似ているという話。

このときまで岡山はまだ、4位東レの結果次第で「8へ行けるかもしれない」というのがありましたが、
結果東レも連勝続きでそのまま4位以上確定。
岡山シーガルズは残念ながらチャレンジリーグへ進むこととなります。

西と東のポイント差 2部リーグの仕組みの疑問

今期から2部リーグ制になって、「2部なのに全チーム2試合ずつって2部の意味あるのか?」という疑問を抱きながら見ていたのですが、
なんと最後の最後、「ファイナル8へ進む条件」が「各リーグの上位4チーム」なんですね。
で、岡山シーガルズはもちろん「西」。
「東」は全敗のPFUと、そのPFUへの勝利しかない「KUROBE」が早々にチャレンジリーグが決定し、同時に他4チームは「ファイナル8」進出が決まりました。
で、その中の4位の日立が、岡山と真逆に年明けから失速し続け、ポイント数21。8勝12敗でレギュラーシーズン終了となっています。
チャレンジリーグに決定した岡山シーガルズはポイント30。10勝10敗で、現時点では東の3位、デンソーよりも上(デンソーは27ポイント、9勝10敗で残り試合1。勝っても岡山と同ポイント)

東と西を比べると、西の1位、久光が18勝2敗で52ポイント。
東の1位、NECレッドロケッツが11勝9敗で31ポイント。このまま西の順位に入れると、なんと東レの下、5位なんです。

ルールだからしょうがない、とはいえ、「ファイナル8は強い8チームではないの?」との疑問は残る…
岡山ファンだからというわけではなく、(たとえ最終的に岡山が東レを抜いたとしても、同じ問題は起こっていた)この東西の差はちょっと大きすぎる。
これでまだ、試合数が違うなら理解できるんです。(同リーグで3試合、交流戦1試合、とか)
でも「全く同じ試合数で出た数字」でポイントが低いほうが残る、という結果だけが出てしまったこの2部リーグ制。
そしてその仕組みに一番悪い影響を受けてしまった岡山シーガルズ。

またV2からの入れ替え戦が行われて、V2は東西の2部リーグではないのに、今後どうやってバランスを取っていくんだろう?
次シーズンからはV2も2部になるのか、東西でどうやってわかけていくのか…そのあたりも注目したいところです。

守備力がとにかくすごい、岡山シーガルズ

仕組みの話になってしまったので話を戻すと、岡山シーガルズの評価は解説の方の話を聞いてもやっぱり「粘り」。
KUROBEへの解説で「粘りがあると評価されるが、トップリーグまで来ると全てのチーム粘りがあるので…」というコメントが印象的だったのですが、それはその通りだと思う。
じゃあなぜ岡山シーガルズはそこまで評されるのか、というと、
「粘り」と言われるのは大体が「ディグ力」(スパイクレシーブを上げる力)の評価なんですが、
岡山シーガルズは、それに加えて
「繋ぎ」の良さ(一本目をギリギリであげてはじいたボールを戻す、2段トスを丁寧に攻撃に繋げる)、
「ブロックフォロー」の良さ(スパイカーが打ったボールがブロックされて戻ってきたボールを拾う)、
「リバウンドを取る」巧さ(乱れたトスを無理に返して相手にチャンスボールを与えるのではなく、ブロックに敢えて当てて拾ってもう一度組み立てなおす)
そして「2段トスを打ち切る巧さ」が岡山の粘りのバレーなんだろうと思う。
あと、「シャットするブロック」はそこまで多くなくても「ワンタッチを取るブロック」と、それに合わせた後ろのレシーブの連携がしっかりしていて、後ろにはじかれたボールもエンドラインより後ろにいるので取れる、という守備を敷いてくる。
ブロックアウトを取ろうとするスパイカーにとって、これほんとに嫌だろうな…

また、宮下が好調になってからはとにかく攻撃が多彩になった。
特に巧いなと思うのは、ラリー中のミドルからの攻撃、ライトからの攻撃、時間差など。
ラリー中にやるのがすごいなと。
早くて低めのトスでも、合わせてくる「セッターとスパイカーの連携」。

ディグというなら、リベロはもちろん、宮下はちょっとレベルが違うように思う。
あれは反射神経のよさなのか、2本目のつなぎもそうだけど、最初の一歩が早いのか、とにかくボールを簡単に落とさない。
相手のクイック攻撃、特にブロードはライト側に走りこんでクロスを打つことが多いのだけど、それを拾うのは大体セッターかセッター対角のライト。
宮下のときの上げる率が非常に高い。
若手レフトエース、金田のディグ力も高い。

攻撃力は両レフトの「巧さ」とライトの左利き

守備力ばかりに目がいきがちな岡山シーガルズですが、両レフト選手、非常に「巧い」。
特に解説の声では「佐々木選手が本当に巧い」という評価が多かったと思う。
ブロックアウト、柔打やフェイント、強打を入り混ぜた攻撃。
ただ見ていて「相性が悪そうだな」と思うのは、「高くて駆け引きしてくる選手」。ブロックアウトを取られないために手を引いてくる選手ですね。こういう相手に当たったときは、「ブロックアウトを狙ってそのままアウト」が出ます。
そして対角の金田は、「肩が柔らかい」ために攻撃の幅が広い。強打もがんがん打ってくる選手。多少のトスの乱れはあまり関係なく打ち込める。

そしてライト、左利きの渡辺。
去年チャレンジリーグでの新人賞だったとのこと。
レフトにいるときに、レフトから一本ではなく真ん中からミドル攻撃との時間差で打ってくる早い攻撃は、見たところほとんど高確率で決まってる。
ストレートのブロッカーの真後ろにおいてくるフェイントも巧い。
表情の変化のない岡山シーガルズの中でも飛びぬけて無表情な印象です!さらっと決めちゃう感じがかっこいい。

弱点はレセプション(サーブレシーブ)とサーブ

「守備力のあるチーム」と言われてる割にはレセプション(サーブレシーブ)がそこまで良くないのもひとつ、珍しいなと思ってます。
最後のほうの試合のデンソー戦やNEC戦では、あからさまにサーブ強化をしてきた印象。
岡山をとめるにはサーブで崩せ、ということなのだと思う。
これが出始めると正直非常に怖い。
顕著に出たのが最終試合の埼玉上尾戦のシュシュニャル選手のサーブ。
あのサーブは他のチームも脅威だけど…相当ここでやられた印象。

また、逆にサーブ力もあまりない。
なので、ミドルが海外の選手のチーム(久光やデンソー、PFU等)の場合、「サーブで崩して使わせない」ということがあまりできないのでここももうちょっと強ければいいなと。
ただ、サービスエースは無いけどしつこく狙って崩したり、ミスがほとんどないというのはまた良い特徴だし、
宮下や金田、川島あたりは良いサーブを打ってる印象。

次のシーズン、非常に楽しみ!

そんなわけで惜しくもチャレンジリーグへ進むことになってしまった岡山シーガルズですが、
来シーズン、また同じ状況なのか?もう1チーム増えて、上位4チームがファイナル8なのか、そうなるとまた同じチームとのポイントの戦いで厳しいところですが、今期の後半を見ていたら「上位に行けるチーム」であることは間違いないと思ってます。
今期Vリーグをはじめてみて、思いっきりはめてくれた岡山シーガルズに感謝、チャレンジリーグは放送がないので、見にいけるかわからんあいけど、必ず勝って次のシーズンも活躍してくれると信じています。
コンスタントにレリーフサーバーとして出場していた、内定選手の及川、岡山シーガルズの中では珍しく感情を出す選手で、可愛い。
新人としてどれだけ活躍するかな?と期待しています。
また、まだ序盤で交代が多く使われていたときにレフトとして出ていた吉岡。見ているときにはレシーブ力も強打力もあって良い選手だと思ってます。
次のシーズン楽しみです。

楽しませてくれてありがとうございました!!

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