女子バレー

ワールドカップバレー 2019 第6戦 VSアメリカ戦

投稿日:

場所は変わって札幌きたえーる。
アメリカ、ケニア、ブラジルとの3連戦です。

横浜ではちょっと不安要素が多い戦いがあった日本代表女子バレーですが、
アメリカ、ブラジルと強豪がいる中、「いい戦い」をしてほしいと願うばかりです。

本日アメリカ戦。
アメリカは今大会、セルビアが主力がいない状況での参加のため、
中国と優勝争いをするのでは?と予想しているチームです。
中国と違ってセットは落としてますが(それでも2セットですが…)全勝で来ています。
そしてこの日本戦のあと、中国との対戦を控えています。

今までの結果。
VS ドミニカ 3-1 勝
VS ロシア 2-3 負
VS 韓国 1-2 負
VS カメルーン 3-1 勝
VS 中国 0-3 負

現在、2勝3敗です。

スタメン
OH 石川選手 石井選手
OP 新鍋選手
MB 荒木選手 奥村選手
S 佐藤選手
L 小幡選手

古賀選手に代わって石川選手ですね。
ミドルは奥村選手。
今までの起用を見てると、荒木選手が1番手、時点で奥村選手なのでしょうか。
奥村選手は今までそこまでの攻撃を見せていませんが、ブロックタッチを取るのが上手いこと、
またミドルの中では守備力が一番だと思うこと、が評価されてる点でしょうか。
個人的には芥川選手で格上とも戦って見てほしい、と思います。

結果は 2-3 フルセットでの負け。

正直、実力差から中国戦のように終わってしまうのではないか…と不安がある中始まったアメリカ戦、結論を言うとものすごく良い試合をしましたね!
勝ちきれなかったことは課題でもありますが、特に4セット目に5点差をひっくり返したところは、韓国戦でできなかったことをやり切ったようなシチュエーションでした。

トスを変えた?今大会一番さえたトスワークのセッター佐藤選手。

セッターに関しては、今大会かなり厳しい声が多いように思います。
他人事のように書きましたが、私もかなり危機感を覚えていました。
特にブロックシャットの数が尋常ではない。
レセプションが返らないトスワークはある程度仕方がない、と思うところですが、
追い詰められたあとのAパスからの攻撃が決められない。
ロシア戦、中国戦を見る限り完全にトスワークを読まれ、ブロックが「ここ1点」で止めに来る場面が多いように見えました。

そんな中、アメリカ戦はフルセットまで行ったにしてはブロックの数が少ないですし、
特に石川選手に対するトスが、今までより「ちょっと高く、ネットから離す」ということができていたのではないでしょうか。
石川選手は小さいけれど速さで勝負する選手ではなく、ブロックを見て打ち分ける選手なので、
早くて低いトスは合わないように見えていたんですね。
なので、それを修正してきたことはものすごく良かったと思います。

個人的には古賀選手もそっちタイプなので、一度古賀選手にもそのトスでやってみてほしいと思いました。

トスも序盤ライトを中心に、多少離れたパスからも荒木選手への速攻を使うなど、かなり改善してきたように思います。
ただ、その分バックアタックが減ったというのが気になりました。
バックアタックはやはり古賀選手が今までも多かったので、古賀選手がいなかったからかもしれませんが、
もうちょっと積極的に使ってもいいのでは?と思います。特に、今年は石井選手のバックアタックはかなり改善されたので、もうちょっと使って見てもいいのでは、と思います。

エースの活躍、石川選手と不調の古賀選手

石川選手はアジア選手権の後にAチームに合流した選手です。
もともと登録はされていましたが、モントルーやネーションズリーグには帯同せず、U20でキャプテンとして相原監督とともに金メダルを取りました。
さらに、アジア選手権でも金メダル、そしてその2つの大会ともにMVPを取っています。

ただ、やはり合流が遅れたせいか、細かい連携や守備等、まだまだ慣れてない部分もあり、今大会で石川選手はいい活躍をしてるけれど、
逆にそれがチーム全体にいい影響なのかどうなのか?わかりませんでした。

アメリカ戦を見てその感想が吹っ飛びました。
正直4セット目は石井選手より石川選手のほうが安心して見れるほど、勝負強い。
序盤は新鍋選手のライト攻撃でレフトを助けていましたが、3セット目あたりからは新鍋選手に対応してきたアメリカのブロックの中、
それでも決め続けた石川選手。やはり、巧い。

解説が伝えた「石川選手、やっと慣れてきたそうです」の言葉通り、大会自体にも、チーム自体にも慣れてきて本領発揮というところでしょうか。
ディグもいいところがかなりありましたし、4セット目のブロックは試合の流れを変えました。
171cmの身長でブロックの穴を見つけて打ち抜くところ、
また2段トスの打ち分けの巧さは木村選手を彷彿させますし、さらにそれを強打できるパワーがあるところは黒後選手を思わせます。
サーブも最初はミスが多く不安要素でしたが、それもどんどん減ってきて、いいサーブを連発してますね。
もう間違いなく、外すことができなくなった選手です。

そして、反対に不調が続く古賀選手。
正直古賀選手の不調は2018-19のリーグでもありました。
NECでは守備力のある選手が少なく、攻守の要として出続けていましたが、海外選手がいてもほかのチームと違ってスタメン抜擢が少ない中、
おそらくこの日本代表に集まってる選手の中で一番負担が大きかったでしょう。
最後は足を吊った中、交代せずフルセットに入り、サーブすらまともに打てず、足を引きずって交代、という場面がありました。
NECはファイナル8に進むも、その後不振が続き結果的には良くなかったシーズンでした。

そしてそのあとの代表の活動をする前のインタビューで
「チームと代表の役割が違うので…」と言っていたこともあり、(このあたりは黒後選手と対照的でしたね)
そのリーグでの負担や怪我がネーションズリーグにも引きずっているのかな、と思うような起用でしたね。
帯同していても、メンバーから外れてることもありました。

それから、休むことなく現在のワールドカップに続いています。
さらに石川選手はデータがない状況で、古賀選手は4年前に同じように大活躍したあと、リオに出られずとも世界バレーでエースとして大活躍。
間違いなく各国にきっちりデータで分析されているはずです。

古賀選手は木村選手同様に器用な選手ですが、黒後選手のようにパワーがある選手ではないので、
対策されてコースに入られるとなかなか決めきることができません。

ここが、正念場だと思います。
リオ前の不調はサーブで狙われて崩されて思うように活躍できなかったけれど、
今回の不調はそれとは違うように思います。
守備面では崩れてるように見えないからです。

上記にも書きましたが、古賀選手も木村選手、石川選手同様「早くて強く打つ」タイプではないので、
もうちょっと余裕のある、田代選手が世界バレーでやった「高くて離れたトス」を古賀選手にもやってみてほしい。
木村選手はかつて、竹下選手が木村選手の適性を見て「早くて低いトス」から「高いトス」に変えて(真鍋監督に進言して)
ロンドンの銅メダルにつながったというエピソードがあります。

古賀選手は能力がある選手なので、どうにか乗り越えてほしい。東京オリンピックで活躍することを期待します。

今大会一番よく粘って取った、4セット目の終盤

宮下選手、長内選手の2枚替えから逆転までつないだ、本当によく粘った連続得点。
石川選手の勝負強さと、ここ一番の奥村選手のタッチが素晴らしかったです。
韓国戦の4セット目の粘りも、芥川選手がひたすらタッチを取ってつないだんですが、
この「もうあとがない」状況からのブロックタッチは生命線ですね。
奥村選手の攻撃についてはまだ本領発揮というほどではないように思いますが、ブロックタッチは一番良いと思ってます。

宮下選手、長内選手、鍋谷選手、黒後選手について

カメルーン戦と中国戦は鍋谷選手でしたが、それ以外はずっと長内選手との二枚替えで出場している宮下選手。
トスのブレが課題とされていますが、今大会は良いトスアップをしてると思います。
特にブロックを振るというところでは佐藤選手より上ではないでしょうか。
(ディグ、サーブ、ブロックはもちろん上だと思います)

さて、こういう使い方をしてる中で黒後選手が復帰した時にだれが外れるか?というのも注目です。
今の状況だとおそらく鍋谷選手になるでしょうか。
鍋谷選手はリリーフサーバとして大活躍したのですが、ボールが変わったせいでその強みを活かせていないように思います。

ただ、鍋谷選手は攻守に優れた選手、早い攻撃が得意だし、宮下選手との相性もいい。
一度スタメンで起用してみてほしい。
ネーションズリーグでは「鍋谷が活躍してくれた」と評された試合もあり、2枚替えやリリーフサーバーで終わる選手ではないです。

長内選手ももちろんいい活躍をしているし、ボール的にももしかしたらサーブも長内選手のドライブのほうが効果的に思います。
ただ、アメリカ戦を見るとレセプションを外れてるんですよね。
そういう意味ではもっと攻守に要として鍋谷選手を使って見てほしい、と思います。
怪我明けというのもありそうですが、このまま外れてしまうには惜しい選手です。

是非ケニア戦では宮下選手、鍋谷選手の先発を希望します。
芥川選手も出そうですが、芥川選手はカメルーン戦に先発してるので、
格上のチームの対戦でぜひ見てみたいです。

ただし、アメリカはエースを温存していた

いい試合をしていた、それは間違いないです。
ただし、アメリカはエース、ラーソン選手を温存していました。
世界バレーでセルビアに勝利した時もそう、一人エースを温存していました。
理由はおそらく翌日の中国戦でしょう。

アメリカも日本相手にフルセットでしたが、
中国もこの日ブラジルを相手にフルセットでしたね。
さあ、今日の中国VSアメリカはどうでしょう。買ったほうが有償でしょうか。

世界は遠い。
そういう現実を知りながら、このあとのワールドカップと本番のオリンピックに期待します。

-女子バレー

Copyright© Free file , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.