日常

あおりが嫌い。

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Twitterでよくつぶやいてますが、私は自分の意志を伝えるために使う「強すぎる言葉」と「煽る言葉」が嫌いです。
理由は、「思考を奪おうとするから」。

私はとにかく、「自分で考えて動くこと」が大切だと思っているので、
他人の思考を必要以上に誘導しようとしてる人を見ると不快に感じます。

煽る理由

一応、グラフィックデザインの専門学校を出てるので、広告は少しだけかじってます。
セールレターやセールス用のコピーライティングの本を読むと、大体、この手法が使われている。

つまり、「不安にさせることによって購買欲を仰ぐ」方法です。

この手法を使う人(最近目立つのでブロガーさんを例にします)について考えると、
煽る理由はおそらく2つ。

1.セールスコピーに則って、「煽ることで自分の利益を上げる」

要するにブログのPVを上げて広告で稼いだり、セミナーや「不安を解消する方法」をビジネスとして売り上げをのばすこと。
誤解しないでいただきたいのですが、私は決してこの手法やビジネスにすること事態を否定はしません
ここでは一つの理由としてあげてるだけです。

2.本当にその人のために「煽ってあげてる」

表現的に語弊がありそうですが、「本当にこのままじゃ危険だと思ってるから、誠心誠意一人でも多くの人に気づいてもらって行動してもらうために、
効率のいい煽りの文句を使って動かそうとしてる」
という善意のもの。

基本的に、ビジネスはどちらの要素も含まれる、というのが理想だと思ってます。
「自分がいいと思ってるものを相手に利用してもらって、幸せになってもらう」
「それによって自分の利益になって自分も幸せになる」

これがいわゆる 「Win - Win」というものだと思います。

私が怖い、と感じるのは寧ろ「本気で2を考えてる人」です。

広告で使う煽り文句は怖くない

あくまで広告なので、「ああ、この利益のために言ってるんだな」っていうのが見えるので、
「この人何のためにこんな煽り方するんだろう」の答えが見えやすい。
ただ、「1」を隠すために「2」を前面に出す手法が多いです
「1」を前面に出すと「自分の利益のためじゃん!」って叩かれてしまうのでね。
それに関しても、至極自然な話なので別になんとも思わない。

いるかどうかわからないけれど、
「2」の比重が大きい人が、私は怖い。

思考停止して俺について来い

なぜかというと、つまりこういうことになるから。
カルト宗教が一番わかり易いと思う。
宗教を否定してるわけじゃないんだけど、宗教って、「悩み」だったり「不安」があって
自分だけじゃ答えが出せなくなって解決できなくて入る人が多いイメージ。
カルト宗教だと、そうやって不安を煽って入会させる手法も多いですよね。

・不安を煽って
・答えを与える

これを繰り返すことによって、自分では考えなくてもその人のいうことを聞けば不安がなくなるんです。
Twitter見てると、「その人に認められること」に喜びを感じてる人も多く見える。
「その人に喜ばれるツイート」を多くするようになる。

目的がはっきりしていて、似た思考回路の人と「一緒に」やっていくならいいんです。
効率も良いだろうし「良い仲間」になると思います。

有名な人なら一定数そういう人がいるのだろうと思うけど、
問題は「煽ることによって、そういう人を増やそうとしてる」ように見えること。
それがビジネスに繋がるという理由なのか、本心から他人を変えようとしてるのかはわからないけれど。

特に働き方や将来、人生について、一番しっかり自分の頭で考えて決断しなきゃいけないところを付いてくる人が最近すごく多く思う。
もちろん、時代が変化しているということでもあるのは理解してる。
ただ、行き過ぎのようにも見える。

人は人・自分は自分

私の基本的な考えはこれなので、正直2番について、「生きかた・働きかた」まで
「意識を変えてあげようとする」という気持ちが理解できないというのも大きいんですが、
「煽り」がもう「悪口」みたいに発展してることがすごく気になってしまう。
わかりやすく言うと、「会社員はオワコン」みたいな考え。

考えはいいんです。
ご自身で考えて、どうぞ実行したらいいんです。
私もフリーランスなので、少し理解はできます。
ただ、仕事相手が会社が多いので、そんなことは思っていません。
寧ろ今の状況で世の中の会社が終わられると私も終わる。

「会社員なんてもう古い」「いつまでしがみついてるんだ」
っていうあおりは、ちょっと行きすぎじゃないかと思う。
だって今会社員が全員やめたら普通に大パニックでしょ。日本経済大混乱だと思うけど。

そしてこの言葉って、たぶん今まで散々フリーランサーや独立してる人たちが
言われてきた反対の言葉と同じことなんだと思う。
それを今、他人にやることが誠意なの?

少なくとも会社員をバカにする人の下で会社員はしたくない

「考えが変わるなんて当たり前なんだからいちいち突っ込むなよ」っていう人も多いんだけど、やっぱり人を否定したからには言葉に責任を持って欲しい。
一生フリーランスや個人でやる人はいいんだけど、事業が大きくなって法人化して、「社員」を雇うことになったとしたら、
少なくとも独立時に

「会社員なんてオワコン」

って言ってた人の会社で社員はしたくない。
だって絶対見下してるしバカにしてるでしょ、って思ってしまう。

もちろん、社員を雇うようなことにならない人たちが「会社員なんて」って言ってるんだと信じたいけど。

自分のやりたいことにあった選択を。

ものすっごい当たり前のことなので、「煽り」の文章より刺さらないのはわかってます。
だからみんな煽る。

「会社員よりフリーランスのほうが5倍も稼げて将来性もある。まだ会社員でいいの?」
っていうコピーより、アクセスも少ないでしょうね。
でも、私はそこに「嘘」を感じる。「誠意」を感じない。

私は、

「ブラック」であったり、「成長できない」会社は勤める意味があまりないと感じるけれど、
「自分が成長できる」会社で働く意味はあると思っています。

一握りの人意外は、フリーランスでいるより会社員でいるほうが、大きな仕事ができる可能性はまだ高い。
資金調達や経理の心配しなくても、やりたいことだけに集中して仕事ができる可能性も高い。

実際にそういうメリットを感じてフリーランスから会社員に戻った人もいます。

一人ひとり正解は違うはず。
「強い言葉が真実ではない」です。

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