女子バレー

女子バレー日本代表 オランダ親善試合2日目を見て

更新日:

オランダ遠征中の日本代表女子バレーメンバー。
その様子はインスタで練習風景をアップしてくれてますね。

オランダ遠征参加メンバーは

・古賀 紗理那
・新鍋 理沙
・荒木 絵里香
・宮下 遥
・石井 優希
・鍋谷 友理枝
・佐藤 美弥
・奥村 麻依
・小幡 真子
・井上 琴絵
・黒後 愛
・田代 佳奈美
・山岸 あかね
・渡邊 彩
・長内 美和子
・芥川 愛加

のようです。
岩坂選手はその前の広島合宿から不在のようで、キャプテン的な役割は動画や画像を見る限りで佐藤選手がやってるみたいですね。
岩坂選手がここでメンバー落ちというのは考えにくいので、体調不良なのか怪我なのか、気になるところです。

モントルーやネーションズリーグのメンバーから、今村選手、中川選手、関選手と荒木選手、田代選手、井上選手が入れ替わってます。

そんな中、オランダとの親善試合が2日間行われました。
1日目の動画は見当たらなかったのですが、2日目はFacebookにて見ることができました。

動画はこちら

※Volleybaldamesさんというアカウントがどういうものなんかわからないので、自己責任にて閲覧してください。

1日目のバレーボールマガジンでの記事はこちら

1日目は3人のセッターをそれぞれ使い、2-3で敗れたようですね。
さて2日目は動画が見れたので感想を書いてみます。
素人の個人的な感想ですので、そういう視点でお楽しみいただければと思います。

各セットメンバーと流れの感想

1日目に1セットずつセッターを変えたというのもあり、(4セット目以降は田代選手かな?)やっぱりセッターを試してる側面が大きいように思います。
1日目は、田代選手、宮下選手でセットを取られ、佐藤選手で取り返しフルセットへ持ち込みましたが、
2日目は真逆、佐藤選手がなかなか機能せず(これがセッターの問題かは一旦置き…)1セット目の途中から田代選手に代わり、
そこから同じメンバーで2セット目、3セット目を連取。

1セット目のメンバーは

・佐藤 美弥
・古賀 紗理那
・新鍋 理沙
・荒木 絵里香
・奥村 麻依
・黒後 愛
・山岸 あかね

1セット目の途中で佐藤選手から田代選手に代わり、
1セット目の最後の1週の裏で古賀選手から石井選手に交代しています。
リリーフサーバーには鍋谷選手が入りました。

2セット目、3セット目は1セット目の終了時点の選手でそのまま。

1セット目はとにかく佐藤選手がバックアタックにボールを集め、それがことごとく決まらない等状況が続きました。
これが「バックアタックに集めろ」というベンチの指示なのかどうかはわかりませんが、特に黒後・古賀両選手がなかなかうまく決まらない状況の中、
ポイントで新鍋選手や荒木選手のミスもあり、全体的に乗り切れないまま大差をつけられ結果として13-25。
被ブロックも多く、オランダのサーブも良い。
「誰が悪い」というより全体的に乗り切れない、誰も乗ってこないという状況に見えました。
その中で個人的には古賀・黒後両選手ともに良いとは思いませんでしたが、古賀選手を下げたのはより古賀選手のほうが「乗ってない」感じだたからでしょうか。

ネーションズリーグでいいところはありつつも、まだまだ本領を発揮してこない印象の古賀選手。
個人的には東京オリンピックのエースとして一番の期待をしてるので、踏ん張ってほしい。
ただ、昨日の記事を見る限りでは、
古賀・石井・黒後というWSメンバーで行ってセットを取られた後、古賀選手のみ残してるところを見ると、昨日は調子良かったのでは?と思います(映像がないのでなんともですが)

多分、この180越えの3人をサイドで機能させるのが理想なんでしょうね。ただやっぱりレセプションがきついのかな…
なのでここに今回新鍋選手を入れてのスタートだったんでしょうね。
個人的にはここで鍋谷選手を試してみてもいいのかも?と思いますがどうでしょう。

2セット目からは、だいぶ落ち着きいい試合ができるようになってきました。
石井選手が入ることで守備が良くなり、
スロースターターな黒後選手が乗ってきたこと、
そして早さより「打ちやすいトス」を評価されてる田代選手のトスが、落ち着いて思いっきり打たせることに成功してるように思いました。
新鍋選手も「本来のミスの少ない選手」に戻り落ち着いた気がします。

荒木・奥村両選手のブロックもタッチを取り始め、良い試合展開に。
同じく鍋谷選手がリリーフサーバーに入りました。

2セット目25-23で取り返し、そのまま3セット目。
3セット目も基本的には同じような展開でした。
取り戻した大きな要因は、やっぱり黒後選手の調子なのかなと。
1セット目とは全く違う活躍をしてました。
そして一人が決まり始めると、全体的に乗ってくるし落ち着くのでバレーってホントにわからないですよね。
要所要所奥村選手の良い攻撃も印象的でした。

1点気になるのは新鍋選手にレセプションミスが出てること。これはモントルーからネーションズリーグにかけても以前より増えてる印象があります。
新鍋選手はレセプションの要なので、ワールドカップまでに修正できればいいのですが。

3セット目は25-23で2セット連取。

本来大会ならこのままいくでしょうが、勝つことが目的ではないのでしょう、
4セット目は全員メンバー総替えでした。

・宮下
・古賀
・鍋谷
・長内
・渡辺
・芥川
・小幡

小幡選手と古賀選手以外は、実力的にはおそらく控えに回る可能性が高いメンバーだと思うのですが、
1セット目に戻るかと思いきや、すごく良い戦いをしてました。

ネーションズリーグで韓国戦のみスタメンだった宮下選手の久々の代表試合。
長内選手もネーションズリーグ後半は中川選手との入れ替えもありなかなか出番がなかったので楽しみでした。
新鍋選手のところに鍋谷選手。これもちょいちょい見るポジションですね。
鍋谷選手は新鍋・黒後両選手と比較しても一番「レフト、ライトどちらでも力を発揮できるタイプ」だと思ってるので期待してます。
(本来デンソーではレフトなので、基本はレフトの選手だと思いますが、守備力を買われてのことだと思います)

古賀・宮下・鍋谷・そしてリベロの小幡、各選手が入るとやっぱり守備、特にディグが強い!
長内選手が若干守備が弱いかなと思いますが、ここに石井選手を入れれば守備的には鉄壁になるのでは…
特にライトエースが増えてる海外。ライト数多くから打ってくるチームに対しては、鍋谷・宮下を並べるのはすごく良いなと思いました。
レセプションは新鍋選手のほうが上ですが、ディグに関してはこの二人は負けてないと思ってます。

また、守備ではちょっと、と書きましたが、その長内選手が良かった!
宮下選手のトスは古賀選手とは合わない場面が多かったですが、長内・鍋谷両選手とは合ってましたね。
長内のパンチ力があって思い切りのいいスパイクはブロックをはじいて効いてました。
鍋谷選手が新鍋選手と変わると、レセプションではやぱり若干乱れますが、攻撃面においては上がるように思います。
2段トスの上手さや、バックアタックが打てるというのが強みでしょうか。
ディグに関しては鍋谷選手もかなりいいので、レセプションを3人でどうにかできれば今後の出番も増えるのではと予想いています。

ネーションズリーグに比べれば宮下選手かなり持ち直してきましたね。
ネーションズリーグでは合宿中のインフルエンザからの腰痛でコンディションが悪かったということだったので、これからどこまで伸びるか楽しみです。
リーグ中も解説の方に言われてましたが、宮下選手は調子が悪いとアンダートスになりがちに思いますが、多少乱れても昨日の試合に関してはオーバーで行くことが多かったことからも
コンディション持ち直してるように思いました。

2枚替えで、宮下選手、鍋谷選手に変えて佐藤選手、黒後選手が3回。
ネーションズリーグでは中川選手が多かったところ、(世界バレーでは長岡選手でしたね)ここに黒後選手が入って前を高く、攻撃力を高めるというのは
いい先述のように思います。佐藤選手もサーブがいいので。
また、サーブから後ろ3枚の守備に長内選手に代わり、石選手が入ることも。

このメンバーで機能することのメリットは、
石井選手と新鍋選手を温存できること、上記の黒後選手を2枚替えで使えることでしょう。
新鍋選手も後ろ3枚で使いたいところですが(サーブもかなり良いし)レセプションが乱れたときに入れるように温存してるんでしょうね。
これができるかどうかも大きいと思います。新鍋・石井・リベロの各選手の並びで崩れたら打つ手がないということにもなり得るので。
(世界バレーではこのときのために内瀬戸選手が入ってましたね)

4セット目、23-25
5セット目、19-21

この状況で5セット目まで行き、結果的に競り負けましたが、
このメンバーでこれだけ戦える、機能するというのは収穫のように思えました。

加熱するセッター争い

ポジションごとに感想を書いてみます。
まずは一番の関心が集まるセッター。

私の感想としては、

・打ちやすいトス

田代 佐藤 宮下

・トスの速さ(早いバレーの対応)

宮下 佐藤 田代

・ディグ力

宮下 田代 佐藤

・安定感

田代 佐藤 宮下

・サーブ

宮下 佐藤 田代

・ブロック
はごめんなさい、ちょっとわからないけど
宮下が良い、という評判に引っ張られてます。

田代選手が一番打ちやすいトスを上げていて、ブロックにつかれてもスパイカーが何とかする、という戦術ならもうなにも考えず田代選手が正セッターで良いと思います。
おそらく、それを見込んでの去年の世界バレーの正セッターだったのだと思ってます。
中田監督も「田代はスパイカーを生かすトスができる」と評価だったので、「スパイカー勝負ができるセッター」なのかと。
ディグもサーブも悪くないので、「このメンバーで最大限できることをやる」ということなら田代選手なのだと思います。
調子のいい時の黒後選手・古賀選手ならこれでも十分戦える。

ただ、それで(+けがから復帰直後の長岡選手がいる状態)で6位に終わり、メダルを取れなかった。
その結果がセッターを迷わせることになってるのではないか、と予想しています。

今年一番起用が多く、おそらく正セッターに一番近いところにいるのでは?と思うのは佐藤選手。
速さもあった上でほとんどの選手と合ったトスアップができてる。サーブもいい。
特に今年のネーションズリーグで、石井選手にバックアタックを決めさせたことが大きいように思います。
課題はディグかな、と思いますが、トスワークだけ見ると佐藤選手が一歩リードに思えます。

ただ、やっぱりここでも「ネーションズリーグの結果」が重いのか、まだ決めきれてないように見えます。
もう一つ、サブで使うにしてはディグ力が足りないので、サブに関しては宮下選手のほうが使いやすいように思います。

宮下選手は、一番若いにも関わらずにもう代表歴10年にある若いのにベテランの選手。
とにもかくにもディグ力が素晴らしい。
国内リーグでも抜群のディグ力を見せていましたが、これが海外でも変わらないのが恐ろしく素晴らしいところ。
リベロ2枚登録できる大会なら、レシーバー(ディグで交代)でもいいんじゃないかと思うほどです…
サーブ力もあり、ブロックもいい。

ただ、波が一番激しいのと、海外と戦う時の必須の能力として、「近すぎず」「伸ばすトス」が課題だと思ってます。
また、チームがほとんどバックアタックがないので、そこの対応力。そういう意味では岡山はライト攻撃多いのでライトには上げやすいのでは?と思うのですが
今回新鍋選手とのトスアップが見れなかったのでなんとも言えませんが、鍋谷選手にはよくあげられていたように思います。

そんな印象なので、「今の選手の能力で精いっぱい戦う」という目標であるなら田代選手。
メダルを狙う、というのなら、多少のリスクも覚悟のうえで宮下選手。
間を取ると佐藤選手…
という、決めきれない感想ですが…

少なくとも「今日の試合を見る限り」は、宮下選手、田代選手が良いように思いました。(ただし、佐藤選手の調子が良くなかったという状態ですが)
宮下選手はまだまだ選手を合わせていく必要はありますが、「格上に勝てる可能性」を一番秘めてるように思います。
また、年齢的にも若いし、関選手が落ちたということもあり、次世代につなげるためにも宮下選手は連れて行ってほしいと思ってます。

ウィングスパイカー感想

サイドの選手は、少なくともワールドカップはこのメンバーで決まりだと思います。人数的にもピッタリ。
オリンピックになると長岡選手の復活と、人数が12人になるので長岡選手が復帰すると仮定すると2人減る可能性があります。
(レシーバーとしてリベロを二人登録するかどうかで変わりますが)

気になるポイントは、
古賀選手の調子。
NECレッドロケッツの試合も後半になるにつれて、特に攻撃面での不調が目立った古賀選手。
世界バレーで完璧なまでに活躍したので、ワルドカップまでは戻ってくるか?と思ってるのですが、
リオのシーズンの前年も不調で置いたことを考えると、現段階でのこの戦いぶりはちょっと不安を覚えています。

また、新鍋選手のレセプションの乱れについて。
ロンドンのころのほうが良かったのでは?と思ってしまうところもあるのですが
よくよく考えるとあの頃のレセプションは佐野選手と木村選手という、世界トップレベルのレセプションだったので、
そう考えると今の新鍋選手には負担が大きくなってるのかな?とも思います。
新鍋選手だけではなく、レセプションの全体的な安定感を期待します。
攻撃面ではあまり変わらないように見えるのは、もうそういう部分は免除、ということなのでしょうか。
新鍋選手がもうちょっと動き回ったり、バックアタックだったりブロードのようなものを打てたら変わるんじゃないかと思うのですが、
久光製薬スプリングスにしろ、代表にしろ、あまりそういう動きは見られないですよね。

そういう意味で、ライトの攻撃力ということで世界バレーとは違うポイントとして、
鍋谷選手のライト起用も十分にありだなと思ってます。
ただ、佐藤選手のトスアップという前提ではライトに鍋谷選手が入ったときには打数があまり多くなかったので、鍋谷選手がライトに入ることの強みをもっと引き出してほしいな、と思います。
また、リリーフサーバーとして幾度となく貢献してるところから、鍋谷選手は外せないキーになる選手だと思ってます。

黒後選手。
スロースターターであり波が激しいというウィークポイントはありつつも、決まりだすと3枚ブロックだろうと
バックアタックでもライトでもどこからも止まらないという一面もあり、
それが攻撃だけではなく、守備やサーブにも発揮されるという、「なんかアイテム取るとそうなるの?」みたいなところが本当にすごい。
あの強さが毎回出せるようになったらものすごい選手になるぞ…と期待せずにはいられないです…

石井選手は、リオから一番成長した選手だと思います。
リオでサーブで狙われて崩されたあと、Vリーグでレシーブ賞を取ったり、長岡選手が怪我や海外移籍で不在の中、
攻守ともに中心メンバーとして活躍したことが今の安定した活躍に出てるのかなと。
そういう意味では長岡選手がいなかったことが石井選手にはプラスになってるように思います。
特にディグ力は安定感がありますね。
また、Aパスからの決定率は一番高いように見えます。

課題はここ一本!というときに乱れたラリー中の1本、絶対にほしい1点が決めきれないところ。
この点に関してだけは黒後、古賀選手のほうが上に見えます。エースという意識があるならそこはぜひ改善してほしいです!

長内選手は、初起用ながら世界に通用するアタック力があることを証明したので、
昨日の試合を見る限りでは、ワールドカップでは活躍するのではないかと思っています。
「ブロックを抜いてもそのあと決まらない」という状況が多い中、パンチ力のある攻撃はそこを決めきれるんだなと、
柔らかく上手い攻撃も効果的だけど、ここ数年の日本ではそういう対策を世界に取られてるので
強打で勝負することが効果的なんだなと思わされました。
オリンピックに選出されるためにはぜひ守備面の強化を、レセプション、ディグ共に期待してます。

パンチ力の話。
私は木村沙織選手が大好きで、世界に通用するには「強さ」じゃなくて「巧さ」「柔らかさ」だと思ってました。
それで世界と張り合ったのが木村沙織選手だと思っています。
でも、ここ数年、強豪国、高いチームの守備が格段に上がってるように思います。
そうなると、「ブロックを抜けても拾われる」というシーンをよく目にするようになりました。

ここにきて、石井選手が買われた「パンチ力」、今は黒後選手や長内選手が武器として使ってる力を、技術の中に入れていかなきゃいけないのでは、
特に木村沙織選手の「巧さ」を超えるには、そういう「力」も必要になってくるんだろうなと、今回見ていて思いました。

ミドルブロッカー感想

今までの内容でもわかると思いますが、ブロックについてはあまり見れないので
なかなかコメントが難しいのですが…

昨日の試合に限って言えば、ブロック面に関してはやっぱり荒木・奥村選手が一つ頭抜けてるのかなと思いました。
渡邊選手は幅のある攻撃、芥川選手は攻守とサーブが武器、というイメージが強いのですが、
ここに岩坂選手が加わると、ワールドカップでは一人、オリンピックでは二人落ちる可能性が高いポジション。

今のままでいけば、オリンピックは岩坂、荒木、奥村になるような気がします。
個人的には岩坂選手より芥川選手なんですが、何せキャプテン、外れることはないでしょう。

あとはU20の山田選手を試してみてほしいなと思うのですが、どうなんでしょう…

リベロ感想

井上琴絵選手のみ出場がなかったのはどういう意図なのか…
他全員が出場してるので、ちょっと意図を勘ぐってしまいます。

個人的には海外で一番伸びるのはリベロだと思ってるので(次いでWS。ミドルは使われればいいけど難しいと思うので)
楽しみだったのですが…世界バレーではレセプションしてなかったので、レセプションの能力が知りたかったです。
オリンピックはレセプションできないと正リベロはまずないと思うので、そのあたりどうなんでしょう。
小幡選手がやっぱり頭一つ抜けってるのかな、という印象。
あとは2段トスの精度やアンダートスを打ち切れるような連携を期待します。

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全盛期だったと思う。

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