漫画

お薦め漫画(今のところ)6選。随時更新中。

投稿日:

私は小学校のときから「少女漫画オタク」で、特に「りぼん大好き!」でした。
本誌は当然、オリジナルや増刊号、単行本まで買っていて、「私は将来りぼんの漫画家になるんだ」と信じてました!
まあ、幼い頃の夢で、一度も投稿することも無く終わったんですが。

なので、懐かしい漫画が中心になるかもしれませんが、お薦め漫画の紹介です。
古いもの、連載中のもの、WEBのみのもの、色々入り混じるかもしれません。

好きなジャンルは、恋愛もの、ミステリーもの、人間性やストーリー性が高いものです。

ほんとに昔から好きなものばかりで、どれほど増えるかわかりませんが…
随時更新予定です!

1.天使なんかじゃない

「NANA」で有名になった矢沢あいさんの学園少女漫画。
これは私の世代よりちょっと前のものなんだけど(私の世代はご近所物語かな?)、学校に持っていくと大人気だった作品。

出来立ての高校の生徒会に、明るくて元気で人気者の主人公翠と、その翠がひそかに思いを寄せる晃が当選。
一気に距離が縮まるも、晃の過去が徐々に明らかになり…

明るくて、楽しくて、すっごく「憧れの高校生活」をぎゅっと詰め込んだような、
だけど家族だったり友情や夢、大人の恋愛も教えてくれる、本当に素晴らしい作品。

1、2巻くらいは古めの絵だけど、後半になるにつれて「ご近所物語」の絵に近づいていくのもファンとして面白い。
「ご近所物語」がファッションの世界の話であるのもあって、「天使なんかじゃない」の後半のファッションも凄くかわいい。
「ご近所物語」しか読んだことない人にはおなじみ、「スドーザウルス」はここからできてます。

翠と晃の恋愛はちょっと複雑だけど、
「王道の少女漫画の恋愛」は寧ろ同じ生徒会の「タキガワマン」と「マミリン」(どっちも命名:翠)そしてタキガワマンの彼女、「志乃ちゃん」の3角関係のほうに泣いた子も多いのでは。

今なら「マンガMEE」で無料で読めます。

2.花より男子

少女漫画で一番売れてる作品ですね。ドラマ化も映画化もアニメ化もされた作品。
長いんだけど、何度読み直したかわからない。
「りぼん」が月刊で32Pなんだけど、この「花より男子」が連載していた「マーガレット」って16Pで月2回刊行していたはず…
だからかな?「りぼん」の作品より展開が速くてあっという間に次から次へ色んな事件が起こる。
長いのに、いわゆる「中だるみ」みたいなのを一切感じさせない素晴らしい作品だと何度読んでも思う。

あらすじはおなじみかな。
貧乏なのにお嬢様の高校に入ってしまった主人公つくしは、存在感を消して3年間やり過ごしたかったのに、正義感から学園の王者「F4」に立ち向かってしまう。
F4のリーダー、道明寺を中心にいじめがはじまるが、いつの間にか道明寺はつくしに片想い、そんなつくしはF4でいじめからかばってくれた「花沢類」に片想い…

というわりと王道な設定なんだけど、つくしの強気のキャラがスカッとするのと、道明寺のとにかくバカで一途な性格にどんどん惹かれます。

初めて読んだ小学生のとき、「道明寺はありえない!」「花沢類かっこよすぎる!!!」って思ってたんだけど、ちょっと大人になってからは道明寺の一途さがすごくかっこよく思えて、その後は「西門さん!!!切ない!!!」ってなり、最後に「花より男子」の恋愛アプリで「美作さんー!優しい常識人最高ー!」となりました。笑
最後のほうでまた「花沢類ー!!!」ってなるエピソードも満載なのでほんとに飽きない…
読んでて一番きつかったのは海ちゃんのところでした…

現在続編の「花のち晴れ」連載中です。こちらも面白い。

花より男子アプリで無料で読めます。

3.輝夜姫

少女漫画といえば!という二つを並べたので、ちょっと印象を変えて。
清水玲子さん作「輝夜姫」。

いわゆる「学園恋愛ものの少女漫画」とは真逆な、ファンタジーものです。
学校で、家で、居場所を無くした主人公「晶」を、幼馴染だと名乗る「由」と「碧」が攫う。
そして3人で幼い頃育った「神淵島」へ「人生をやり直したい人」という公募で向かうも、飛行機は事故、生き残った人間は全て、その島で育った「幼馴染」ばかりだった。
なぜ、何のために集められたのか…

正直に書くと、多分この物語はここまで長く連載すると予想してなかったのか、何度か設定変えたかな?というところが見受けられます。
つじつまが合わなかったり、伏線が回収できてなかったり。
輝夜姫って結局なんだったのー!?的なものは最後まで残る。
ミステリー小説的に読む方にはちょっと不満かもしれません。

それでも読ませる魅力が凄い。

どこまでネタバレしていいかわからないのですが、こんな謎だらけの序盤から、世界、宇宙を巻き込む壮大なストーリーへと発展します。
そしてその壮大さの中にある、人間の「憎悪」や「依存」というマイナスの表現が秀逸。
晶を慕う少女「まゆ」の孤独、まゆの依存に苦しむ晶。
たくさん出てくるキャラクターたちの孤独や葛藤の描き方が素晴らしい作品です。

ラストは賛否が分かれるようですが、(そもそもハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、というところから…)
「月の子」で衝撃を受けていた私には余裕でした!笑

ちなみにこの方の作品、絵がものすごく綺麗なんですけど、がんがん人死ぬし血みどろだし虫も出るし、苦手な人は苦手かも。
その分男性で好きな人も多そう。

白泉社のマンガアプリ「まんがPark」で無料で読めます!

4.潔く柔く

いくえみ綾さんは好きすぎて、どれを最初に挙げようか迷いつつ…やっぱりこれかなと。
初映画化されてますね。
この方の作品はずーーーーっと売れ続けてる割には「代表作!」と呼べる長編がここまでなくて、この作品が代表作になったかな?と勝手に思っています。

このマンガはほんと、「作者の頭の中が見てみたい!」と心から思った作品です。

主人公はストーリーごとに分かれていて、短編だったり長編だったり、一件「短編集?」って見えるんですが(「バラ色の明日」と同じかな?と)
各話の話がどんどん繋がっていく、「ああ、ここのシーンがあの巻のここか!」みたいなところがあって
「いったいいつの時点でこのシーンが決まっていたの!?」って思わされます…

主軸のストーリーは、「ハルタ」に大切に思われていた「カンナ」が、その気持ちに戸惑ってるうちに「ハルタ」が事故に合う…
ハルタが好きだったカンナの親友「アサミ」、カンナのことが好きだった「マヤ」、それぞれの気持ちとそれぞれのストーリーが、その語の短編で交わっていく。
そんな物語です。

ほんっとに切ない。個人的には「一恵」編が好きです。ハルタにひそかに思いを寄せていた一恵が、ハルタの従弟のキヨに出会う。
そのときのカンナが出てきたり、当時を思い出したり。
逆に好きだけど辛かったのは「百加」編。カンナと友達になった百加とカンナの友情や葛藤の話。
色んな人の目線から、カンナのハルタへの思いや、後悔や懺悔、そしてカンナの幸せを描く物語。

「これぞいくえみ綾」という描写がたくさんあって、ファンにはたまらない作品です。

ちなみに、この後連載された「太陽が見ている(かもしれないから)」の6巻に「潔く柔く」の番外編が収録されており、気づかず読むと「??? なんだろうこの短編」で終わるんですが、あれ?名前見たことが…と気づいて「潔く柔く」の番外編だと知ると一気に「あああああ!?」ってなります。笑

5.はちみつとクローバー

なんというか…最初の1巻読んだときは「ギャグ…?なんかつかめないな…」なんて思いつつ読み進めていったら、ほんととんでもない。
学生時代の、ほんとに一瞬の、「青春」をぎゅっと詰め込んだ、切なくて恋しい物語です。

主人公竹本くんは、人当たりが良くて真面目で友達も多いけど、「芸大」に来て将来や自分自身のあり方について悩む男の子。
竹本君が一目ぼれした女の子、はぐちゃんは、ものすごい才能がありながら人とのコミュニケーションがとれず、妬まれたり「世界が違う子」と遠巻きにされ、それを大人は守る…その多大な才能のために、色んな気持ちを経験してる女の子。

「才能」が望まれる世界では、その才能によって苦労もするし、妬まれもする。そんな世界で生きてく芸大生のお話し。
そういう点では描かれ方は全く違うけど、矢沢あいさんの「ご近所物語」も近いかな。将来を見据えて進んでいく人と、それを見て焦って悩んでしまう人の葛藤。

この、竹本くんとはぐちゃん、また才能の塊なんだけどぶっ飛んでる「森田さん」の三角関係ももちろん面白いんだけど、
この物語の恋愛と言えばまず浮かぶのはこちら。
美人だけど自覚がない「あゆ」と片想いの相手「真山」。そしてその真山が片想いしてる「リカさん」は、旦那さんが事故で亡くなってる…という、話が進むにつれてどんどん重くなっていく3人の関係。
そこに真山の就職先の「できる男」の「野宮」があゆに近づく。
そこの真山とあゆの葛藤がもう、なんというかもう、切ない!

森田さんがひたすらお金にこだわる理由も、ギャグキャラってだけでは?と思いきや最後にすごく重い過去につながっていったり…

とにかく一人ひとりの個性が豊かで、全てのキャラクターが愛おしくなる作品です。
これに関してはほんとに、この作者さんの特徴なんでしょうね。
「3月のライオン」もそのあたりはほんと同じ。コミカルなタッチに深い心理描写、重い過去や状況を描くのが本当に上手…

3月のライオンの14巻に、ハチクロのキャラたちのその後がちょっとだけ登場してます。(竹本くんがいない!笑)

白泉社のマンガアプリ「まんがPark」で無料で読めます!

6.赤ちゃんと僕

こちらも小学生の頃から読んでいた漫画。ほんと名作です。
小学生の男の子、榎木拓也は、母を交通事故で亡くし、3歳の弟「実」の母親変わりとして、買い物や実世話をすることになる。
最初の頃は遊びたい小学生の葛藤が描かれ、そこを乗り越えて良い兄になっていく「家族」のお話です。

この作品は少女漫画といえど、主人公が男の子で、恋愛の話がほぼないので「少女漫画」という印象はあまりないかもしれません。

小学校の友達の家族、拓也のパパの会社の話、基本1話完結の読みきりがたなんですが、短い中にもものすごく深い心情が描かれる漫画です。
さまざまな登場人物が居る中で、そのひとりひとりの「家族」の在り方が描かれています。

大人の事情を拓也の目線と、拓也の知らないところの「大人の事情」だったりがすごく深く、小学生の頃は「共感」、
でも大人になってから読むと、「ああ、自立する前の家族と過ごす時間は奇跡みたいな時間だったんだなあ」って思わされる名作です。

特に拓也たちのお向かいのお家に住んでる「木村夫妻」の息子「成一」が帰って来るエピソードや
拓也のパパの会社の話、そこにいる「お局様」の苦しみを描くエピソードなど、
大人の目線のほうが理解できる話も多いです。

-漫画

Copyright© Free file , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.