小説

「奇跡の人」原田マハ 著 日本版ヘレンケラーの物語。(ネタバレあり)

久々に小説を読みました。
「奇跡の人 The Miracle Worker」原田マハさん作。

あらすじ:
明治時代。
盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女が名家の蔵に閉じ込められ、けものの子と呼ばれている。ただ「生きているだけ」の状態の少女「介良れん」。
弱視でありながらそれを隠しアメリカに渡り、「自由と女性の権利」を胸に彼女の教育係を受ける去場安。
れんの才能を信じ、れんの家族と戦いながらも才能を開花させるために奮闘する「日本版へレンケラー」の物語。

「ヘレン・ケラー」の物語は、多分児童書あたりでちょっと読んだくらい。
同じく盲目で耳が聞こえない女の子が、手文字で物事を理解し、喋るまでになった、「WATER」を理解した、というストーリーくらいしか知らない。
映画版の「奇跡の人」も見たことがない。だから新鮮に読むことができたけれど、どこまでが原作に忠実で、どこが創作かわからなかった。

ただ、場所が明治の津軽。間違いなく原作にはない、「三味線」や「ボサマ」、「イタコ」が物語に絡み合ってくるのがとても印象的。

原田マハさんらしい綺麗な文章、美しい情景描写や丁寧な心理描写や安の凛とした女性のえがかれ方はいつもどおり読みやすく、優しい気持ちになった。

※以下ネタバレあります。

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「僕は小説が書けない」中村 航,中田 永一著

しばらく読書から遠ざかっていたのですが、小説読みたいな、と思って手にしたのがこの本です。
本屋で見かけ、素通りしそうになって、「中田永一」…乙一!!!と繋がって購入。
別名義がたくさんあるので見逃してしまう…

乙一さんは、Wikipediaの作品一覧で、「夏と花火と私の死体」から「ZOO」までおそらく全部読んでます。
それくらい一時期はまった作家さんです。

今回は別名義でさらに合作、ということで、どんな作品なのかわくわくしながら読みました。
もうひとかた、中村 航さんは読んだことがなかったのですが、
「100回泣くこと」は有名な作品だと認識してます。表紙から記憶にあります。

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