Amazon Primeで「僕のヤバイ妻」を一気見しました。
ドロドロ不倫の話かな?と思ったらサスペンス要素が多くて面白かった!
2016年のドラマですね。
何個か気になったところと感想を書いてみますー。
ネタバレありなのでお気をつけて。
「僕のヤバイ妻」あらすじ
資産家の実家を持ち、両親が亡くなったことで相続をした妻・望月 真理亜のお金でカフェを経営している幸平。
ただし経営はうまく行かず、追加融資を真理亜に頼むが断られ、憎んでいる。
カフェの料理長、北里 杏南と不倫しており、融資をもらえないことに真理亜を殺そうと企む。
杏南が毒を作り、幸平に渡して計画を実行しようと家に帰ったところ、妻が誘拐される…
犯人は?目的は?
毒を持った愛人と夫は無実ながらも警察(相馬 誠一郎)に疑われ…
という話。
序盤からとにかく最低な夫。
妻の金で店作って足りない金を払わせようとして断られた結果愛人と殺そうと企むって
もうどこまで行ってもこの人には共感できませんでした。
ここからいきなりラストのネタバレに行くので要注意。
すべては鯨井 有希の「孤独と見栄」の話だったんじゃないか
ラスト、かなりボカされてますが、当初の予定として「誘拐保険」が目的だとしたら…
途中で殺された緒方 彰吾(真理亜の後輩で、真理亜をかなり慕っている、売れない画家)が
自殺して罪をかぶり、その結果真理亜に対して「誘拐保険」が下りる…という筋書きだったんでしょうね。
2億で人を殺したり誘拐したり騙し合ったりしてるのに、
「誘拐保険」は16億という衝撃…
しかし受取人が両親 → 幸平なのはなんでだろう、そうとしかできなかったんだろうか…
その計画を破綻させたのが、緒方の殺人。
犯人は2億を存在を知って先走って殺した隣人の鯨井 有希。この人が全ての計画を邪魔してるんですよね…
この話、すべては鯨井 有希の「孤独と見栄」の話だったんじゃないかと思うほど、ラスト付近の存在感が尋常じゃないです。
しかしこの人の自分勝手さと物言いにイライラする。キムラ緑子さんの演技がうますぎる。
全く無関係だったのに勝手に人の金奪おうと首突っ込んできて人殺して自滅して、
真理亜に「お前のせいだ!」と罵り、一緒に自爆しようとする女。
年下の夫、和樹は自慢だが、実は金で契約してる「レンタル夫」であることがバレる。
なんというか…
どれほどイラついても、女の見栄を軽々しく馬鹿にしたり見下したら殺されかねないぞ、という教訓のドラマだったな、と思いました…
(鯨井 有希が衝撃的すぎて他がかすむ…)
面白かったけど、伏線的には拍子抜けのところも。
幸平の不倫相手、杏南も真理亜を憎んでる(不倫とは別に)という、過去になんかあったんだろうなという匂わせが随所にあったんですが、
ふたを開けてみれば対した話ではなく…
単に恵まれて綺麗で心美しい真理亜を勝手に憎んでいたという話でした…
このあたりちょっと拍子抜け。
もうちょっと過去に色々あったのかと思いました(例えば真理亜を異常なまでに慕ってる緒方となにか関係があったとか)
ただ、これがきっかけにもなってるので、やっぱりこのドラマの主軸は「女の嫉妬」なんじゃないかと思う。
同じ違和感がもう一つ、
木暮 久雄との関係。
最初から真理亜の誘拐と関与してるという匂わせと、最後の最後まで引っ張った真理亜との関係性ですが、
途中で明らかになった「真理亜の学生時代の家庭教師。彼女の両親が引き離した」というのを聞いて
「兄妹だ!!!」と確信したんですが外れました。笑
私の想像では、
真理亜の家は裕福なので、真理亜の両親のどちらかの不倫がきっかけでできた子ども、木暮を、不倫の事実とともに隠蔽し追い出した、という話かと思いました。
真理亜の元カレ?不倫相手?と幸平は疑いますが、
そうだとしたらその前に幸平に別れを告げられて絶叫する真理亜の行動に矛盾が生じます。
あのシーンは「真理亜は確かに幸平に愛情がある」という表現だと思っているので。
ということは、恋愛ではない、家族愛か、と予想したのですが…
結局は「家庭教師で仲が良く、両親の反対を押し切り真理亜を留学させたことで両親を怒らせた。小暮夫婦に真理亜は憧れ、小暮の妻がなくなったことで、彼女の分まで幸せになると誓った」
という話だったんですが
せめて、映像としてこの3人の関係を見せてほしかった。
説明だけされても共感できず、「あれ?それだけ?」って思ってしまいました…
2億という金に全く心を動かさなかった木暮。さらに16億が入っても、おそらく取り分はないのでしょう。
なんというか、「すごい信頼関係だな…」としか思えなかったんです。
この辺の説得力が欲しかった!というのが本音でした。
でも終始ハラハラさせられ、「これって自作自演かも?」という予想を思った以上にあっさり明かされ、どこへ向かうのか…
と先が全く読めないドラマでした。
純粋におもしろかった。
最後の16億も単に幸せになったわけではない感じがまた、良かったです。
こんな夫、あっさり幸せになってたまるか!!と。笑
幸平の色んな人から「あなたばかなの?」「足りない頭で考えろ!」という突っ込みや、
その浅はかさ、単純さから色んな人に利用されまくり、
「確かに経営向いてなさそう…」からの
「そういえば真理亜の金でカフェ作ったけど経営うまく行ってなかったな」
という、なんともリアリティのある設定とか、面白かったです。
多分、経営者は真理亜がいいと思うよ幸平…
キャストが良かった
主演の伊藤英明さんと木村佳乃さんはもちろん、
刑事役の佐藤隆太さんや横路 正道という探偵役(幸平の元義兄)の宮迫博之さん、
木暮 久雄役の佐々木蔵之介さん、鯨井 和樹役の高橋一生さんなど、
脇役が豪華でしたね。
一番意外だったのが、不倫相手の北里 杏南役の相武紗季さん。
綺麗だしさばさばした役が似合ってた!
なによりキムラ緑子さんの演技がうますぎました。
イライラさせられたー!
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私は仕事しながら内さまとか流してます。お勧め。