私は18歳で北海道の田舎から東京のデザインの専門学校へ出てきました。
グラフィックデザインの学校です。
中学生からHTMLやCSSを弄って(ほぼコピペ!)無料サーバーでサイトを作ってたので
「WEBデザインも勉強したいなあ」って思う気持ちはあったのですが
当時WEBデザインの専門学校はありませんでした。
グラフィックデザインの専門学校 → デジタルデザインの零細企業 → 企業のWEB担当 → フリーランス
こんな経緯ですが、デザインや仕事について感じたことを書いて行きます。
プレゼンが命っておかしくない?
もう結構前の話なので大げさになってるかもしれませんが(笑)
私が行った専門学校は、自由度が高くとにかく 課題 → プレゼン の繰り返しでした。
結構基礎から教えてくれて、PCを使うのは2年中1年の後半くらいから。
最初はひたすらアナログでした。アクリル絵の具でデザインしてました。
そういうところはいい学校だったなあと思います。
ただ、納得いかなかったことが一つ。
プレゼン超大事。
っていう教え。
今思えば、すごく現実的だったんだと思います。大体は制作会社に入って、クライアントの指示でデザインしてプレゼン通して制作をする、っていうのが一般的だから、
プレゼンができないのは困る、っていうのは確かにそうなんです。
ただ、作品見てつける点数と、プレゼン後の点数が違う、ということには強く違和感を持ったのです。
50点の作品を、プレゼンして80点になって、企業がOK出して通ったとしても、
それを目にするのは一般の人で、その人たちにとってはあくまで「50点」なんじゃないか、って。
一人ひとりにプレゼンしていくわけにいかないでしょ、って、思ってました。
友達に言っても彼氏に言っても「はいはい理想論。現実はプレゼン通さないと人の目に付くこともないんだよ」
と言われたんですが、それも確かにそう。
でも努力すべきはプレゼンじゃなくてデザインが先なんじゃないのか?
プレゼンはその補佐にすぎないんじゃないのか?
という疑問を持ったまま、制作会社に入ろうという気持ちにはなれませんでした。
とりあえず入った電子コミックの会社
なんだか流されるままに就職しました。本当に小さい会社だったし給料も安くて、(手取りで14万~17万ほど)
たぶん他にいなかったんでしょうね、「その場で内定」が出て断れなかったということもありました。
デザインの専門学校のコースに、「コミック科」があって、そこと繋がりが強いところだったので学校からも「断らないで欲しい」といわれて
流されるままに働きました。
まだまだ電子コミックが主流じゃなかったころ、大手が参入してくる前にやっていた小さな会社。
表紙はデザイナーさんの版権があるので、新しく作り直す仕事でした。
その位置は自分だけだったので、引継ぎもなく好き勝手やってました。
毎日死ぬほどロゴを作ってました。
速攻ネタ切れてあれはあれで大変だったなあ…
MdNが愛読書でした。
そこの会社で、
「やっぱまたWEBデザインやりたい。プレゼンとかクライアントじゃなくて直接ユーザーとの接点が作れるのがWEBサイトだ」と思い立ち(これに関してはキッカケがない)
独学で勉強して、会社を辞めた。
WEBデザインの会社に入るか迷っていて、やっぱり制作会社じゃなくて一つのサイトを育てるようなところがいいな、ECサイトとかどうかなと迷っているときに
専門学校の友達が、そのこと仲良かった子(どちらも専門学校のクラスメイト)の会社で「WEB出来る人探してる」と紹介してくれて
企業のWEB担当者として6年働きました。
今思えば、独学だけの経験ない人間を良く雇ってくれたなあと思います。
ここでも、その位置には誰もいなく、私がひたすら自分で勉強しながら進めて行くスタンスで、これはこれですごく勉強になった。
ずーーーーっと独学です。笑
フリーランスになったWEBデザイナーの仕事
ということで制作会社の経験がない私なんてコンプレックスの塊だったんですが
色んな縁で仕事をいただいてなんとかやれてます。
今が一番「制作会社っぽい」ですね。
そして立ち戻るわけです。
「ユーザー目線じゃないデザインってどうなの」
当たり前ですが、WEBだろうがグラフィックだろうが、
「クライアント案件はクライアントが絶対」なんですよね。
当たり前すぎて笑えない。
プレゼン上手い人は実力より上に見せる
最近感じるのはこれです。専門学校生にループしてるんじゃないかと思うくらい、時代は進んでも不変なものですね。
「クライアントが納得すればいいんだよ」と。
だけどやっぱり「見てるユーザーにはプレゼン前の点数になってるんじゃないの?」という気持ちは変わりません。
だからもちろん、デザインや構築について努力はすべきなんですけどね。
でもやっぱり「どっちをとるか」という場面が出てくるものです。
「一つの製品やブランドを大切に育て伝える仕事」が私には合っていたな、と改めて思っています。
オリジナル製品が作りたい、という理由
そこでここに行き着きました。
自分がいいと思うものを、楽しく作って販売したい。
WEBサイトを作る技術もあるし、オリジナル製品を作る知識もある。
詳細はこちら
Twitter初めてブログを収益化してる方々を見て、
「ブログで自分をブランディングするのか!いいね!」って思ったんですが、
なんせ私自分がみそっかすだと思ってるので
これがなかなか難しいんです。みそっかすはみそっかすなりに頑張るんですけれど、なんというか
「自信満々にできる人を装う」ということができないんです。上記「プレゼンってどうなの」問題に立ち戻る話しになってしまう。
正直、WEBで自分をブランディングするにはこの技術ってすごく重要だと思います。
でも私にはできない。
私は自他共に認める「真面目さん」なので(つまらないやつといわれてる気がして嫌いな言葉でした)
真面目に自分の考えを伝えていこう、誠実に人と接して、認めてもらえたら嬉しいな。
という気持ちでブログやTwitterをしています。
できるだけ人に流されず、自分の本心を書いてるつもりです。
ためにはならないかもしれないけれど。
たまに、「グラフィックデザイナー」という経歴を持った小説家や
ものすごい綺麗なグラフィックを作られる方がハンドメイド作家になってるのを目にすると
やっぱり「クライアントワーク」と「自分の作品を直接売ること」違いって、思いのほか大きいのではないかと思うんです。
クライアントワークはやっぱり企業が相手なので、生活するために必要なお金を得やすい、というメリットがあるので、やめません。
でも、その他の収入を増やして、この割合を減らしていくことで、
「断ることができる」
という強みが生まれる。
これがすごく重要なことだと思っています。
何かを提案したときに、ぶつかることって絶対あるんです。
そのときに、理論も何もなく押さえつけてくる人、
難癖つけて金額的に足元を見てくる人、
いっぱいいます。
フリーランスって、立場が弱いんですよ。
で、自信がない人ほど、
「これでもう仕事をもらえなくなったらどうしよう」とか
「この仕事他に振るって言われたらどうしよう」とか
そういう考えがあるとなかなか主張ができなかったりするんですよね。
それって会社に勤めてるときと変わらないし、通常の会社であればおそらくフリーランスのほうがよっぽど辛いはず。
会社は社員を守るものなので。
なので、「この仕事なくても別に大丈夫」という環境を作ることが、
結果としていい仕事ができるようになるのだと私は思っています。
だからこそ、「制作以外の収入が必要」なんですよね。
オリジナル製品作りやアフィリエイト、ブログの収益等、課題もやりたいこともいっぱいです。
同じような人とつながりながら楽しんでやっていけたらいいな。