キュレーターってなんなの。
キュレーターのもともとの意味
キュレーションサイトが流行リ始めたころ、本当にたまたま、キュレーターという職業を知りました。
知った理由は 原田マハ という作家さん。
そのとき読んだ本は「楽園のカンヴァス」。
この人、何者だろう?って作者紹介を見て、そのときに「MOMAのキュレーター」という経歴を見た。
「キュレーターって、最近良く聞くけど、正しい意味はなんだろう?」って思って調べたことがきっかけです。
英語の元の意味では、博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職を指す。(※curate―展覧会を組織すること)。日本語でも、ほぼ同じ意味で使われている。
Wikipedia より引用
【鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職】
なんですよ。
おそらくネットで使われてるのもここから来ていて、「専門知識がある人間が、その知識を使って選ぶこと」なんだと思う。
で、実際はどうなの?
事実、例えばプログラミングのプロが「お薦め名安全サイト!」とか、プロのギタリストが「お薦めのギター3選!」って言うなら価値があると思う。
でも実際は、他の人が書いたブログやサイト、SNSから寄せ集めてアップするだけ。
せめて!元ネタの人に許可を得て、元ネタの人に半分でもいいから、お金が入る仕組みであるなら「まだ」理解できる。
なぜ、「元の記事を書いた人」より「選んで集めた人」にお金が入る仕組みなの?
引用と著作権についてはグレーだっていうことも何度か調べて知ってる。
「WELQ」が閉鎖されたときは、コレをきっかけにどんどん突っ込んでいけばいいと思った。
「アクセス稼げればなんでもあり」という認識が怖すぎる
だってこんな有名サイトが平然とやってるんだもの、そりゃ盗撮写真や動画をSNSにアップしちゃうよね。
有名な言葉をSNSでアップしてた人に、「●●の名言ですね」ってコメントしたら、
「そうなの?適当に拾ってきたから知らなかった」って、人の言葉勝手に、誰の言葉かも知らずに、引用しちゃうよね。
あまりに無法状態過ぎないか。
友人が、ネットに載ってる盗撮画像を「面白すぎる」って送ってきた。
本当にね、まったく、悪意がない。
広める人も、もしかしたら、アップした人も。
それが怖い。
ちなみに私は中学からネットを始めて、現在30歳。
あのころは全然ネットやってる子どもなんていなくて、やっと学生が携帯持つようになったころ。
SNSなんてなくて、フレームとテーブルコーディング、個人サイト全盛期だった。
でもね、ネチケットって私はそこで学んだよ。個人サイトがちゃんとあって、ちょっとでもおかしい人はそこに誘導されてた。
だからかな、私は未だにネットに顔を出すことに抵抗がある。
本名、住所、クレジットカード、口座なんかの個人情報も、極力入れない。
「WEB制作してる人がなんで?」ってよく言われるし、個人情報を出してる人が悪いとは思わない。
私も必要に応じて入れてる。
でも、デメリットはちゃんと把握すべき。100%のセキュリティなんてないんですよ。
こんなネット全盛期になっても、みんなネットについて無知すぎないか
「2ちゃんねる」、中学時代から見てたし、大嫌いだったときもあるし、理解できるときもある。
今でも匿名で誹謗中傷してるのはすごく嫌い。
でもね、参加しようとしたら、(参加したことないんだけど)間違ったことしたら叩かれる。
私が中学当時の2ちゃんねるだったら、「半年ROMれ」って言われてた。(今も使う?)
半年間は閲覧者として、ルールを覚えろ、っていう意味。(と認識してる)
それってさ、今思うと、すごくいいことだと思う。
あの場にはあの場のルールがある。
流れを見て、使い方を知って、それから参加する。
間違ってたら指摘される。
そういうのが全くなく、流行や軽い気持ちで参加して、個人情報を意図せず公開してしまったりする。
消せば良いじゃん、って言う人もいるんだけど、
写真、悪意を持って使いまわされることもある。
誰か知らない人が保存してしまったら、もうその写真をどうこうする手段はない。
その人が好きなときに、アップできてしまう。
それを承知の上でやってる人には全く何も思いません。
メリットとデメリットを考え上で選択してると思うから。
実際、顔を出すことで信頼を得やすいとか、ビジネスでやってる人は公開してる人も多いし、それは否定しない。
キュレーションサイトの話から逸れてしまった。
でも結局、勝手なコピーも、無断で引用することも、盗撮したものを載せることも、デメリットも知らずに自分の事を公開することも、
元をたどれば全部同じ問題だと思う。
今更?っていう話しなんだけど、一向によくならないなあと改めて書いたら止まらなくなりました。
そして原田マハさんの楽園のカンヴァスは、ほんと、名作ですので是非。
「この人美術の専門家?」って疑問が沸くくらい、素晴らしい知識とストーリーでした。お薦め小説はまた今度。