この話しはよく夫とするんですが、結論から言います。
答えは出ていない。
よってただの垂れ流し文章です。
答えが見つかったとき書き直します。(たぶん)
前提としてWEBデザインとしてみてください。
WEBデザイン、制作、構築。
理想はマーケティングがあって、コンサルがあって、その結果によって「デザインを決める」こと
実際、ロゴ一つに約1年、数千万円かけて、作った例を知っています。
本来あるべきはこういうことなんだと思う。
「その会社、またはサービスを知ること」
「顧客を知ること」
「マーケットを知ること」
「目標やどこに向かうかを決めること」
こういう「なんのために」というのをきっちり決めてから、【そこに向かって】さあ作りましょう、というのが理想中の理想です。
でも実際の仕事では、なかなかそこまで予算も時間も掛けられない、というのが現実。
あとやっぱスピード感も大切だなあと思う。変化が早いから。
予算も時間も理想通りに掛けられない、じゃあどうする、っていうときの判断こそ、「仕事が出来る人かどうか」がわかるのだと私は思う。
「大切なこと」に優先順位を付けることによって、やるべきことの優先順位も決まってくる。
それが理想なんですが、やっぱりここでも【正しい判断ができる人】がなかなかいないんですよね…
クライアントが「このレベルでいい」というもの以上のクォリティは必要か
デザインのクォリティってなかなか判断が難しいんだけど、要するに「早く安くやって!そんなにこだわらないよ!」って言われたとき、
デザイナーはどうするべきか、っていう話です。
1.そんなの絶対だめです!将来的にも御社のためになりません!とお金か時間を増やすように説得してよりよいものを作る。
2.言われた予算と時間内で、ギリッギリまで粘っていい物を作る。
3.言われた通りのクォリティで、時間が重視と考え言われた時間より早く提出する。そして余った時間でほかの仕事をする。
さて、「仕事ができる」人はどれでしょう。
本来判断は会社の方針と、ディレクター、またはお客さんとやり取りをしている営業の意志によって決まるものです。
ただ、私の場合、そのどちらもが方針を決めてくれず、ものすごく悩みました。
必要以上の「高クォリティ」は自己満足ではないのか
という意見が出た。
デザイナーによくいる、とも。
1px、0.1mmにこだわる繊細な仕事を求めることって、私はある意味「デザイナーであれば当たり前」なんだろうと思う。
ただ、反面「お客さんはそんなとこまで見てないよ、違いわかんないよ」っていうのも良くわかる。
もちろん、理想のように「時間もお金も使える状態」であるなら迷わずこだわって作ったらいい。
でもそうじゃない場合、そこに予算(時間も会社にとっては予算)をかけることが本当に正しいのかどうか。
もしかしたらそれより1時間でも早くアップして機会損失がないようにしたい、というのがクライアントの理想なのかもしれない。
それでもプロは素人にはわからないくらいのこだわりがあるべき
グラフィックデザインの学校出身の私には、その考えも抜けずにいます。
「そんな細かいところわかんねーよ!」って思いながらも、
どこかで「こだわりを捨てたらデザイナーじゃないんじゃないか」って思うこともある。
「自己満足じゃないの?」って言われるくらいが実は丁度いい、のかもしれない。
エンドユーザーの存在を忘れてはならない
どっちもわかる!っていうつまらない答えなんですが
それでも私の中で絶対的なもの。
それが「ユーザー目線」です。
WEBは特にダイレクトにエンドユーザー反応が返ってくるもの。
本来なら、「クライアントの要望」は「エンドユーザーの良い反応」なはず。
なので理想は最初に戻って、「マーケティングやコンサルから始めること」なんですけれど。
なかなかそれが難しいとき、ついクライアントの要望を満たすことに力を注ぐことになりがちですが、
それでもどこかに「エンドユーザー」の存在を意識すること。
届けるのはクライアントじゃなくてユーザーであること。
そこだけは忘れてはいけないと思ってます。
プレゼンが全て!というのが疑問だった
余談ですが。
私がグラフィックデザインの学校出たのにWEBのほうに行った理由は、
学校が「とにかくプレゼン!プレゼン8割!」みたいな教えで、それが疑問だった。
プレゼンがものすごく上手くて、企業の人たちを説得できて、そのデザインが採用されたとして、
そのデザインを目にする、手に取るのはお客さんであって、一人ひとりに、「このデザインの意図はこうで」って説明できるわけじゃない。
お客さんにとっては「そのデザインが全て」。
大切なのはまずデザインで、それを伝えるのがプレゼンなんじゃないの?っていう疑問を、鼻で笑われたことがきっかけでグラフィックの世界に行くのを辞めました。
なので、マーケティングやユーザーの視点というのは、今も一番大切にしています。