編集者は必要か

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いつから読み出したのか覚えてないんだけど、もう結構経ちます。comicoっていうオリジナルマンガのアプリ。
前にも少し書いたけど、小学生から中学にかけて漫画家になりたかった私にとって、
なんだこの新しい形態は!って衝撃的でした。

縦スクロールとか、無料じゃなく、
「商業誌じゃなく、WEBでデビュー」という形。




今は同じようなサービスや、商業誌のマンガが無料で読めたりするアプリやサイトも多いけど、
フルカラー・縦スクロール(スマホに特化)・無料で一気読み
っていうのは当時comicoだけだったんじゃないかな。

しかも、商業誌で言う「投稿」が「ベストチャレンジ」として自由に公開できて、
そこで編集の方の目に留まれば、公式デビュー。
今走らないけど、初期は月5万から始まって、月20万確約っていう規約だったと記憶している。
※今は価格の表記がないようでした。

要するに、

「マンガ描くだけで生活できる額」をもらえる = プロ漫画家

商業誌や出版社に持ち込んだり、投稿してデビューという道以外に、新しいルートができたんだなあって思った。

最近ではアニメ化、ドラマ化、映画化、舞台化、とどんどんひろがってる。
すごく新しい可能性に秘めたサービスだと、当時感動した。

読者にダイレクトに届くという楽しさと編集の大切さ

完全無料の仕組みとか、どういう会社なのかとか、気になったので調べてみたことがあって、
そこで出てきた事実が、「LINEの関連会社(NHN)」であって、「出版社」じゃなさそう。
で、エッセイマンガの中に出てくる編集さんの表現を見ても、「出版社でマンガの編集をやってた人」じゃなさそう。
ってことがわかった。

そしてこれって、「新しいこと」である反面、「編集者の大切さ」もよくわかるなと思った。

クラウドソーシングでもそうなんだけど、本来いるはずの「アートディレクター」という存在を無視した形式なんだよね。
で、結局上手く行かないなあって思うときって、「ディレクションする人がいないじゃん…」って場合が多い。

編集者の話を見たとき、それにすごく近いものを感じた。

漫画家さんの声で、「編集者の意図で、描きたいように描けない」とか、「描きたいものがわからなくなる」みたいな苦悩って見るけど
じゃあ「どうぞ好きに描いてください」で本当にいいものができるか、というと難しいだろうな、と。
というかそれなら同人と変わらない気もするけど…

真ん中をなくせばいいってもんじゃない

ネットの普及で、「中間をなくせる」っていう感覚ってあると思う。
例えば営業がなくなって直接アプローチできる、とか、商社を通さず卸しで販売できる、とか。

その分価格も安くなるから最高だね!!

ってわけじゃないよね。

少なくとも、制作物には必要な存在なんじゃないかと思う。
それか、「それすら自分でできる作家・デザイナーになる」。

でも、せっかくWEBというツールを使って参加ハードルが下がったのに、
そういう能力が必要なら別の意味でまたハードルが上がってしまう。
「売れるもの」を自分で判断して、商業的にそれに寄せて描ける作家ならいいけど、
そうじゃなきゃやっぱり編集者って必要だし大切な仕事なのだと思う。

売れるものを描く、売れるものを作る、と同時に作品の質を高めるって、言うほど簡単じゃない。

それでも今までになかった可能性はある

それでも、今までチャンスがなかった人に、直接読者の声が届いて、それを会社がわも他の人も見れて、
「商業的にいいとされるもの」だけではなく、「とにかく読者に人気!」っていう作品が出てきたのも事実。
実際商業誌が同じような形式でやってるサービスも出てきたし、
「紙が売れなくなってる」この時代、WEBマンガに大いに期待です。

音楽と漫画・小説に共通して思うこと。
「売れなくなった」のは事実だとしても、それらを好きな人間は減ってない。

CDが売れなくなっても音楽はなくならない。
本が売れなくなっても漫画や小説はなくならない。

時代にあった形にどんどん変化して、ちゃんと利益がでるように、作り手がいいものだけを作り出していくことに注力できるような仕組みに、
早く進化していってほしいな。

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